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神の住む場所

朝陽で明かりの灯る日本最古のコンクリートアパート。端島、30号棟。まるでライトアップされているか、今でも人が住んでいるかのよう。だけどこれは朝陽が作り出した自然のもの。まさに奇跡の光景だった。

まるで不思議の国の・・・

廃ホテルに迷い込んだよう

まだ人がいた温もりを感じる

木造校舎の温かさ

白石鉱山(工場エリア)

Posted by 秋空りんご on 31.2012 三重   4 comments   0 trackback
Tag :白石工業白石鉱山石灰石炭酸カルシウム桑名工場廃墟廃屋廃工場テクノロジーPCB
白石鉱山解体というニュースが飛び込んできたため、
今回、予定を変更して全6~7回にわたって、白石鉱山の記事を書いていきます。


この記事の最後に、「廃墟が消えることについて」を書きます。


白石鉱山の記事が長くなるのは、それだけこの物件が広大で、見所が多く、
何もかも詰め込まれたテーマパークのような廃墟だからです。

まず、広いので、白石鉱山の全体像を私の独断と偏見によりエリア分けしたマップを作成しました。

EPSON006 (1)

私が見た部分だけを描いていますので、完璧な図ではありません。
たぶん細かく描くともっと色々あると思います。

エリアの名前は私の勝手なイメージです。
あえてテーマパークっぽくまとめてみました。

もし「ここは何の部屋?」と聞かれても「私が聞きたいくらいだよ」と言う感じでして、
詳しいことはほとんどわかりません。

・・・でも、一応わかることは説明していきます。

まずこの工場は廃墟ですが、会社自体は今も別の場所できちんと存在しています。

1919年(大正 8年)11月に白石工業株式会社は設立され、
1921年(大正10年)9月にここ、桑名工場は操業を開始しました。(1976年9月 操業停止。)
(※「白石工業株式会社」HP 会社案内 沿革より)

今回ご紹介する「白石鉱山」とは、操業停止したこの白石工業(株)の桑名工場です。

第一回目は右下の「入り口」から「工場エリア」にかけて行きます。


それでは!廃墟テーマパーク、白石鉱山をどうぞ。

DSC02754 (1)

右下、施設入り口、門の前。ちなみに入り口は機械警備されてるみたい。
(回避したので本当に作動しているかは不明。)

まぁ、なんていうか

DSC03181 (1)

この建物はディズニーランドでいうところのチケット売り場的な、
そんな捉え方でいいんじゃないかなと。

たぶん当時は警備員さんとかがいたのかな~?

DSC02966 (1)

中に入ると早速出迎えてくれる木造のでっかいお化け屋敷みたいな建物。

これ一つでも、通常、廃墟マニアなら遥々見に来るというレベルかも。

DSC02759 (1)

中にて。

DSC02959 (1)

色々なものがあります。

DSC02755 (1)

青いコンテナはPCB保管庫。いくつかあった。廃墟ではたまにある、コレ(><;

ここ、白石鉱山では平成22年11月に敷地中央付近の土壌から微量のPCBが検出された。

でも昨年7月には土壌汚染の撤去工事が完了したとのこと。

近くの河川や地下水の汚染はしてなかったらしい。

もしPCBの汚染がもっと深刻な流出をしていたら、
隣に水汲み場があってたくさんの人が来てるから大変だったかもしれないね。

DSC02762 (1)

上の写真、向かって左側の建物内。ガラーン。

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でも右側の建物は・・・どーん!!

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キャノン砲じゃなくて、キャノン炉(りんご命名)

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機械とかが壊れて散乱している。

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二階登るよ!

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ここで撮影してる私自身が写っています。→白石鉱山にて「始めるから始まる」

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踊り場から撮りました↑

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ここは2F。

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そして更に隣の小屋へ。

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もじゃもじゃがたくさんある。

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まぎれもなくこの感じは、「工場エリア」!

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簡単に言うと、採掘した石灰石を粉砕したり乾燥させたりしていたであろう機械や施設。

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白石鉱山はそういう工場・施設の集合体廃墟なのです(*・▽・*)

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次回、「小高いエリア」~「クッパ城エリア」に行きます。
⌒Y⌒Y⌒ ヾ(o´∀`)ノ




―廃墟が消えるということについて―


廃墟は消滅寸前のその儚さ故に、美しい。

運命を背負いながらギリギリのところで立つそれこそが、廃墟の美学だと私は思っている。

最後の時に音をたてて崩れながら、人に生の重さを再認識させる。

白石鉱山もその瞬間が来たことへの運命を今、一身に受けているんだろう。

以前に白石がくれた感動の光景と共にそれを見届けていこうと思う。




次回へつづく



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廃墟でゲームオーバーするとコンティニューできない。ただしセーブは出来る。

Posted by 秋空りんご on 19.2012 某県   10 comments   0 trackback
―前回までの廃医院―

某県に存在する和洋折衷の古い診療所跡。
手術室にある天窓からの太陽の光は、手術の際の最も重要なアイテムとして使われていた。
そんな時代のレトロモダンな歴史ある病院。

後半はじまり。

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壁がアーチ状になっていたりする。建てられた時代を感じさせる。

建物内は、鴨居がすごく低いのが印象的だった。

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本格的だよー♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!

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今回は和テイストの病室等行きます。

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普通、人にとって廃墟は日常の裏側、アンダーグラウンドっていうイメージ。

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でも実際は、穴だらけの軋む床を進むことも、
暗闇の中の開かない扉も、形を変えた日常の一部。
・・・なんてあたしは思っている。

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ここの部屋あたりはちょっとまた感じが違う。

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ここも病室なの・・・?いや、多分違う。

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こういうのとか瓶とかも少しあったから処置室とか診察室とかそういうのだったのかもしれない。

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いつもの私ならトイレを撮ることはないんだけど、ここは一味違った。

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暗くて分かりずらいかな~?柄入りの便器!

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2階、奥の部屋。散らかっとります。

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うさぎしか通れなさそうな小さな階段がある。

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今回写真が暗いなァ・・・。

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私は元ゲーマーなので、廃墟をゲームで表すとコレ!みたいなことをたまに言いますが、
今回の場所は

∩( ´∀`)< ハイ!「零~月蝕の仮面~

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これに近いものを感じました。雰囲気似てませんか?

ぜひ上記公式HPのムービーを見てみて下さい。

廃墟に行く人はこのゲームをやってから廃墟に行くことをおすすめします。

たぶん行くのがめっちゃ怖くなると思います^^;

これはあたしが今までやったホラーゲームの中で、最も怖かったソフトです。
深夜のプレイ最高…(TーT)


でも廃墟ではゲームオーバーしたらコンティニューできないんだよね・・・。


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迷い込んだプレイヤーが1人。(夫)

たぶん蜘蛛の巣をよけてるところ。

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黒板の文字には物件情報満載でしたのでモザイクをかけます(>д<;

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んー、なんだかだんだん息苦しくて気分が悪くなってきた・・・。
寝不足のせいかもしれない。

外に出て木の下で休みます。

木の下は雑草と岩と落ち葉と小さな虫たちの楽園。

それをボーっとながめる。

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休んでいた木の下からふと上を見上げると・・・

うおーー!!マイナスイオンすげーーッ!

ここはセーブポイントだったのか(`・ω・´)シャキーン!!

おかげで気分も回復しました♪




最後に加工を。

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本がたくさんあった部屋。

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片手撮影する夫。ワイルドだゼ∑(=゚ω゚=)


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無影灯は使いません。手術中の照明は太陽です。

Posted by 秋空りんご on 14.2012 某県   20 comments   0 trackback
今回は某県の廃医院です。

こんなタイトルだと摩訶不思議な感じですが、
たぶんこの後に出す写真を見たらわかってもらえると思います(^ー^;

場所・外観写真・詳細に関しては、情報提供者との約束があるため出すことが出来ません。
そのため内部の写真オンリーになりますが、それでも十分雰囲気を堪能してもらえると思います。

それでは、木造廃医院のレトロな感じをお楽しみ下さい(^▽^)/♪

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こちらの世界へいらっしゃい。

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天秤とか置いてあったのでアップで撮影したのですが、激しくピンボケしてたので載せません(汗

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何の機械?

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予想よりも内部は広くて探索のしがいがある!

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おーっ!アンティーク!

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手術室のほうへ行ってみよう。

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ここは手術室の裏の部屋。
あたしが新居で食器棚にしようと購入したドクターキャビネットにそっくりなものが置いてある!
てかこっちのが本物、元祖だもんね。

「うちのよりやっぱ作りがしっかりしてるわ~。」と夫(^▽^;

しかも色もホワイトとブラウンが揃ってる!

あたしが購入した通販先と同じw


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さて次は!?

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あたしがイチバン気に入った場所♪ここ(たぶん)手術室。

でも無影灯はなし。

え?照明は太陽?

珍しい!そして危ないw

でもほんとのところどうなんでしょうね?

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すごい。なんとなく白石鉱山の白い部屋を思い出す!!

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3時ぴったりで時を止めた時計。

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あの上の部分のガラス戸のところから手術を見ていたのかも?

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ここの洗面台萌える~~゜*。(*´Д`)。*°

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マスクして怪しげな女w
なんでマスクしてるとこんな怪しげになるんだろう?
まァ廃墟に入ってる時点で怪しいに違いないんだけど(´・ω・`;)

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うちの夫くん。

夫はマスクしないです。肺が弱いから心配なのにー・・・。

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さあ、次は病室やその他の部屋を見ていきますε=ε=ε=ε=ヽ(* ̄∇ ̄)ノ

今回は夫のデジイチを借りて撮影しました。写真、いつもと違いますか?自分ではよくわかりません(^^;


☆次回につづく☆

※その後お聞きした情報によりますと、あそこはやはり手術室で、
無影灯は昭和に入ってから普及したとのことでした。

当時は天井の擦りガラスに太陽光を乱反射させて
天井全体を照明とする方法で、手術していたらしいです。
そしてこの方法でかなりの光量を確保できていたとの事です。

鍵コメントにて上記のご説明をくださったお二方、詳しいご説明をありがとうございました。
とても参考になりました!

手術室に無影灯がないほどの古い廃医院がこれほどの状態で残ってるというのは本当に貴重ですね。


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けもの道

Posted by 秋空りんご on 06.2012 未分類   16 comments   0 trackback
Tag :廃墟廃屋けもの道

この時、正直これら廃墟が点在する敷地内に入ったことを後悔した。

入る前は知らなかったのだけど、ここは
完全な現役施設内だったので、想像以上に危険かつ困難な探索をすることになったのである。

DSC01099 (1)

森の奥深くには、お菓子の家・・・じゃなくて、
ダイナマイト製造施設跡。


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カマイタチのように腕を裂く草をかき分ける。

巨大な墓石にも見えるコンクリートの壁に道をはばまれる。


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不思議の国に繋がるかもしれない?トンネル。

でも時計を持ったうさぎはどこにもいない。

DSC01096 (1)


その一方で、ここは不思議の国のトランプ兵よろしく恐ろしい管理人の気配だらけ。

森に飛び込んで身を潜める。

呼吸を静めて気配を消す。




ふと頭の中で流れる音楽


Cocco「けもの道」


辿り着けばきっと
見せてあげるわ
最後まで瞬く
悪い夢

割れた夜に
カマイタチ
りんごの木に
詩を彫る

むせるような
けもの道
終わりのない
迷い道

震えるでしょう?
苦しいでしょう?

息を削りながら
さぁ 逃げなさい
闇が続く限り
もがく星

この脚を伝って
縺れた記憶
溺れるほど赤い
吹きだまり

傷には雨を
花には毒を
わたしに刃を

(歌詞一部抜粋)

なんか色々とぴったり・・・。
偶然にもりんごとかカマイタチとか逃げなさいとか入ってるし。

そして今あたしが息を潜めているのはまぎれもない、けもの道。


DSC01221 (1)


潜入時も、潜入中も、潜入終了した今でも、
ここは管理人の他にも色々と大変かつ危険な場所だったと冷や汗ものになる場所である。

つまりあまり良い思い出ではないことと、廃墟が点在するのは現役施設内だったということで、
ここでの写真を出すのは少しためらうのだけど、
他にもたくさんの写真を撮ったので、もし機会があれば出していきたいと思います。



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プロフィール

秋空りんご

Author:秋空りんご
廃墟をさすらっています。
それ以外にも様々な場所を冒険しています。

webや雑誌で主に旅行関連のライターをしています。

2015年12月より多忙のためブログを休止しています。

廃墟活動は継続していきますので、
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